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第1回 外貨預金
第2回 外国為替証拠金取引@
第3回 外国為替証拠金取引A
第4回 投資信託@
第5回 投資信託A
第6回 EFT(上場投資信託)
第7回 個人向け国債
第8回 国債
第9回 不動産投信(REIT)
第10回 外貨建て債券
第11回 金融商品の捉え方@
第12回 金融商品の捉え方A
第13回 金融商品の捉え方B
第14回 オプションの組み込まれた商品@
第15回 オプションの組み込まれた商品A

 前回は、外貨預金について説明しましたが、そこで説明したことは、現在の日本の主要銀行では為替の手数料が高すぎる、また提示されている金利も低すぎることを指摘しました。今回は、為替の手数料も安く、金利も有利な「外国為替証拠金取引」について説明します。

「外国為替証拠金取引」は画期的商品
 戦後日本は長らく外国為替について徹底した管理を行っていました。それは戦後しばらくは貿易収支が赤字で外貨が不足していたことと、国内の産業を育成する上でも、為替の管理、貿易の管理をする必要があったからです。

 その後昭和55年に、対外取引原則禁止から原則自由という方向転換がなされ、平成10年4月から完全自由化となりました。完全自由化というのは、従来外貨の取り扱いはそれが認められていた銀行(いわゆる為銀)にしかできなかったのが、誰でも自由に円と外貨を交換でき、自由に外貨で決済することできるようになったのです。

 われわれは今でも外貨は銀行で交換するものだという頭がありますが、実際は誰とやっても良いのです。

 この平成10年4月からの完全自由化により、銀行以外の誰でも外国為替取扱い業に参入できるようになり、銀行に比べコストの安い、また外貨が本来持っている金利水準をわれわれ個人にでも提示する業者が出てきた訳です。そういう意味では、「外国為替証拠金取引」というのは、為替自由化がもたらした画期的商品と言えます。


外貨預金との比較
 それでは、「外国為替証拠金取引」がどの程度有利なのか見てみましょう。

 前回出した三井住友銀行と「外国為替証拠金取引」業者である三井物産フューチャーズで、主要通貨について比較してみましょう。

 まず、外貨と交換する際の手数料は、1万通貨(米ドルなら10,000ドル)単位で、1通貨(米ドルなら1ドル)当り以下のようになります。
三井住友
物産フュー
米ドル
1円
7.5銭
ユーロ
1円40銭
7.5銭
ポンド
4円
9銭
豪ドル
2円50銭
7.5銭
 このように三井物産フューチャーズは極めて安いです。これは法人で10万ドル、100万ドル単位で外貨の交換やる時に銀行が出す条件とほぼ一緒です。

 前回、三井住友の為替の手数料ではいくら金利が高くとも儲かりませんと説明しましたが、三井物産フューチャーズの手数料なら、外貨の高金利がそのまま享受できるのです。

 それでは金利についてはどうでしょうか。以下は、10月8日現在の2社が提示している金利(*)です。

三井住友
物産フュー
米ドル
0.52%
1.60%
ユーロ
0.40%
2.03%
ポンド
3.00%
4.53%
豪ドル
3.55%
4.79%
(*)三井住友は、3ヶ月定期の金利。 三井物産フューの金利は日々変動します

 このように金利もかなり差があり、三井物産フューチャーズは市場実勢に近い金利を提示しています。

 三井物産フューチャーズの為替の手数料および金利水準なら、外貨で運用する意味は十分あります。

 そして、さらに有利なことは「外国為替証拠金取引」は、資金が少なくともできるということです。

 これはどういうことかと言いますと。外国通貨の交換は誰でも自由にできるのですが、預金を受け入れることは誰にでもできることではありません。預金受入は銀行にしかできない業務です。「外国為替証拠金取引」は、預金ではないのです。外貨預金とほぼ同様の経済効果が「外国為替証拠金取引」にはありますが、あくまでも預金ではないのです。

 「外国為替証拠金取引」は一定の保証金を入れて、外国為替の売買を行うものなのですが、その仕組み、どうして金利が発生するのかといった点については次回詳しく説明します。


業者選定は要注意
 このように「外国為替証拠金取引」は、個人にとってもぜひ運用対象のひとつに加えるべきものなのですが、問題はこの取引を商売にしている業者の中には、悪質でほとんど詐欺まがいの商売をやっている業者がいるということです。

 現在国内には、「外国為替証拠金取引」を行っている業者は数百社はあると思います。

 三井物産フューチャーズなどはまったく問題ない業者ですが、中には顧客からの注文を実際に市場につなげずに自分で「呑んで」、顧客が損をするまで続けさせるような業者があるようです。当局も何らかの規制をする方向ですが、現状は野放し状態です。

 三井物産や三菱商事など大手商社の子会社などはまったく問題ありませんし、オリックス証券、松井証券なども問題ありません。インターネットで各社の取引条件を調べて自分に合うところを探してみてください。

 次回は、「外国為替証拠金取引」の詳しい仕組みを説明したいと思います。
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